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通達

2009⁄09⁄02(水) 22:38
今日は習字の日でした。
習字の先生の家に行くと、先生はまだいなく、ハウボウは用意を始めていた。
そこに先生登場。

先生「来たんなら呼んでよ。」
ハウボウ「いや…迷惑かけるのはいやだったんで」

そんな会話をしながら用意を進めていく。
先生は何かを言いたげな顔をしていることは気付いてましたが、促すのも失礼かと思い、先生が話し出すのを待っていた。

先生「……あのさ…ハウボウ君…」

先生が話す決心がついたようだ。
多分先週の来なかったこと(実際には行ったが、先生は出てこなかった)についてのお咎めをだと思い、頭の中で返事を思い描いていた。

先生「ハウボウ君…あと何ヶ月くらいこの教室続ける?

………なんかお別れの挨拶みたいだった。

ハウボウ「?どういう意味ですか?」
先生「受験までにあとどれくらい来れる?」
ハウボウ「12月くらいまでですね。」

まじまな会話だったので、ハウボウも考えてまじめな数字を出した。

その答えを聞くと先生はぽつぽつと話し始めた。
40年位前に教室を立ち上げたこと。
昔は今と違ってたくさん通っている人がいたこと。
数年前に先生の夫が脳梗塞で倒れたこと。
自分1人でこの教室で教えるのはきつくなってきた事。

ようするに「今の三年生(ハウボウ達)が中学を卒業する今年度を最後にこの教室を閉めようと思う」と言う話だった。

ハウボウ「その話…本心から言ってるんですよね。嘘とかだったらさすがに怒りますよ。」
先生「こんな嘘つかないよ。」
ハウボウ「今通ってる人たち(今の中1)はどうするんですか?」
先生「近くに私の昔の教え子が教えてるからそこに紹介しようと思う。」

どうやら決心は本当なようだ。

ハウボウ「なんで『何月くらいまで出れるか』なんて聞いたんですか?」
先生「細字のみならお金がそんなにかからずに済むから、半紙に書くのはいつまでかなって思って。」
ハウボウ「3月まできますよ…多分」

曖昧な答え方にしてはいけない所だった。
それに気付いていたのに曖昧な表現にするしかなかった。
先生もそれに気付いていたのだろう。

先生「無理しなくてもいいよ。」
ハウボウ「……出来れば…先生にはやめて欲しくないです。」

無理なお願いだと言うことはわかっていた。
ここまで考え出されて出た結論を簡単に覆せるとは思っていない。
でも、言葉にしなきゃいけないことだった。

ハウボウ「無理なお願いだって分かってますけど…」
先生「いいんだよ。」

そういって先生はいすから立つ。
そして、ハウボウの近くまでやってきて、2枚の半紙を出す。

右がハウボウの書いた字で左が園崎さんが書いた字だった。

先生「最初に来た頃…6年前は園崎さんの方が圧倒的に実力は上だった。でも、今見ると実力は同じくらい…でも、先生は伸びのあるハウボウ君の字が好きだよ。」
ハウボウ「………先生…他の3年生とも相談してから結論を出してもいいですか?」
先生「いいよ。」

そう言いながら先生は笑った。
逆にその笑いが自分にとっては痛い物だった。
先生は本当に3月には教室を閉めるつもりだ。
それをとやかく言える立場ではないことも分かってる。
そして、先生がやめたくないと思っていることも事実。
でも、脳梗塞を患った夫を介抱しなきゃいけないのも事実。
その2つに挟まれながら出した先生の結論。

ハウボウ「………」
先生「黙らなくてもいいんだよ。いつもどおり書いてくれれば。」

「こんにちは~」

そんな時何も知らない後輩が来た。
先生は首を振っていたので、このことは黙っておけと言うことなのだろう。
少し考えたが、先生に従った。
去年はそんなことは少しも思ってなかった。
だが、この教室に小学生はいつの間にかいなくなっていた…


あと習字が続けられる時間・約半年

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